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2012年 02月 02日
「現代社会の理論」見田宗介
http://www.amazon.co.jp/dp/4004304652/ 「ぼくたちの洗脳社会」岡田斗司夫 http://www.amazon.co.jp/dp/4022612444/ 「小商いのすすめ」平川克美 http://www.amazon.co.jp/dp/4903908321/ だいぶ前に、「GNP(国民総生産)というものは、成長しなければいけないものである」という言葉を聞いて、なぜそうなのか、単純に疑問に思っていました。次第に、明解な理由が存在するものではなくて、そのWHYに答えるのは、なかなかに難しい問題であるということだけは分かってきました。 なるほど、と思った答えは、「経済成長することによって、より一層、弱者を救うことが出来るようになる」というものです。なんとなく、「もののけ姫」の世界を思い出しながら、その言葉を聞いていました。 漠然とではありますが、これから日本の社会がどのように変化していくのか、どのように変化してほしいと自分は考えるのか、そういうことに関心や問題意識があります。 過度に競争が激化する社会も息苦しいし、格差が開いていき富の再分配がなされない社会も、自分が弱者になった時は生きづらそうだし、消費で経済成長をドライブしていく成長方法の背後には、環境破壊とか発展途上国に対する搾取もあるので全面的に肯定できないし、無限に膨れあがっていく欲望の行き着く先は、ひとつのカタストロフであろうし(原発事故……)。 かといって、田舎で自給自足の暮らしもできないし、過激なエコロジー運動にも興味がない。贅沢をしたいわけでもないけれど、それなりには快適で不安のない暮らしを送りたい、みたいな立ち位置になるんですかね。それは、僕だけの今の気分ではなくて、そこそこ多くの人と共有できる認識ではないかと思っています。全てを市場の裁量に任せる「新自由主義」には与しない立場と言い換えできるのでしょうか。 主に文化人とかの書いているものを雑誌とかで読んでいると、そんな現代の資本主義社会システムの行き詰まりみたいなものは皆さん大なり小なり感じていて、資本主義の次に到来するシステムについて、何かないかと模索しているように見えます。それはつまり、物質主義・成長志向・貨幣・消費経済・エネルギー依存からの脱却ということなんですが。 とはいえ、それはあまりにも大きいテーマなので、もちろんこの問いについて明解な答えを出した人というのはいないです。 そういった観点と関心から、上記の3冊は読んでみて面白く参考になった本です。 「現代社会の理論」は、情報社会・消費社会とはどのような社会なのかということを、近代社会の形成の歴史を振り返りつつ読み解いていき、その社会が今後、どのように転回すべきなのかを論考した本です。 「ぼくたちの洗脳社会」は、タイトルはやや誤解をまねくワードですが、良い本です。社会状況やメディアの変化につれて、どのように我々のパラダイムが変化していき、未来は何が価値を持つ社会となっていくのかという話で、その後の「評価経済社会」のコンセプトにつながっていくものです。ざっくばらんに言うと、「評価>お金」の時代がやってくるという話です。 「小商いのすすめ」は、これもタイトルが誤解を招くかもですが、スモールビジネスのすすめではなく、「ヒューマンスケールの復興」であり、人口が減少していく未来の日本において、経済成長から縮小均衡へと進んでいくことの価値を訴えるものです。 どの本も、まずは近代の歴史を振り返って整理・総括し、現代を読み解き、未来の展望を語っています。具体的な論拠がある部分と、形而上な話題が混在しているのは、まあご愛敬といったところで、ロジックを丁寧に積み重ねていくのではなく、少々飛躍した部分もあるにはありますが。 「現代社会の理論」は新書のわりにちょっと難解な部分があるので、読むのに時間がかかりましたが、ほか2冊はとても分かりやすい本でした。 2012年 02月 01日
「冷たい熱帯魚」
「シングルマン」 「レスラー」 取りあえずメモ。感想は書くかもしれないし、書かないかもしれない。 < 前のページ次のページ >
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